2018年3月27日火曜日

LNA & 2',4'-BNA その2 合成法

LNA/BNAがどんなルートで合成されているか、核酸をやっている化学者であれば気になるところかなぁと思います。というので、ルートを書いてみました。大変参考になる反応ばかりです。BNA、LNAが初めて報告された際の合成ルートからかなり最適化が進んでいて、特にMs基が5'-OHと4'-CH2OHの両方に入った中間体を経由する事で、1級水酸基の保護基の位置異性体の生成回避ができています。分子内環化するのは、片一方だけです。
ちなみにMs基が2カ所入った誘導体は、購入もできます。
LNAの特許もこの夏切れるそうです。核酸化学も次の時代へ!


2018年3月19日月曜日

2′-Amino-LNA もトランスグリコシル化で

アミノLNAもなかなか有用な核酸の誘導体だとおもいますが、他の修飾体とおなじくプリンヌクレオシドの合成に手間がかかっていました。これは2′-水酸基の反転反応が、ピリミジンヌクレオシドでは確立されているが、プリンヌクレオシドではきびいしいからです。こちらの報告はマイルドな条件で、DMTr基がある基質でも使えるとのこと。
田辺三菱製薬でも研究が進んでいますね。国内でいろんな会社がどんどん核酸の研究をやっているってことですね。

Synthetic Method for 2′-Amino-LNA Bearing Any of the Four Nucleobases via a Transglycosylation Reaction: Synthetic Method for 2′-Amino-LNA Bearing Any of the Four Nucleobases via a Transglycosylation Reaction

追記(2018.3.28)
GuNA(グアニジン架橋型)の特許も公開されていますね(2018.3.23)。
結構なリソースがかかっていますね。
https://patentscope.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=WO2017047816

2018年3月1日木曜日

第4回核酸医薬学会年会開催2018年7月9日〜11日@福岡

第4回となる核酸医薬学会年会が7月に福岡で開催されます。
佐々木先生が年会長として取りまとめられるそうです。
できれば、わたしも参加したいと思っています。お声かけくださいませ。

今回は、託児所が設けられるそうです。女性研究者も多いですので、すごい良い試みなのではと思います。懇親会には子供さんと参加されるのかなぁ?と思いました。
日本核酸医薬学会第4回年会